自分で逆子(骨盤位)を直すためには?
~自分で逆子(骨盤位)を直す方法・直し方~

病院で「逆子」と診断を受けた妊婦さんは、とても不安に思われていると思います。

お医者様からは、「様子をみましょう」と言われるかもしれませんが、逆子が直りやすい時期に、ご自身でできる「逆子を直す方法・直し方」を試してみませんか?
確かに、28週までであれば、自然に逆子が直る可能性も高いのですが、放置すると、直るものも直らなくなってしまいます。
帝王切開の日程を決められて、あせる妊婦さんが非常に多いので、診断されたらすぐにトライしていきましょう!

これから、ご自身でもできる「逆子の直し方」を4つご紹介いたします。
まず1つの方法を試してみて、体が慣れてきたら、2つ、3つ… と、増やしていってください。
ご自身の体調に合わせて、無理をせず、楽しみながら行っていくことが大切で、「辛い…」と思ってしまうと、直りにくくなってしまいます。

がむしゃらにやるよりも、生活習慣を少し見直してみたり、ちょっとした工夫で、赤ちゃんは逆子の姿勢を直してくれることがよくあります。
お腹をさすり、赤ちゃんに話しかけながら、生活することも、とても大切です。

もし、ご自身でトライしてみても、赤ちゃんが動く気配がなければ、28週をメドに、レジーナにご相談ください。
28週を過ぎてくると、自然では、なかなか直りにくくなっていきます。
33~34週の検診では、帝王切開の日程が決められてしまいます。

タイムリミットが来る前に、時間に余裕を持ってレジーナにご相談ください。
女性鍼灸師がマンツーマンで、貴女と赤ちゃんにあった逆子改善プログラムをご提案いたします。
お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。

 

逆子の直し方(1) ~体を温めましょう!~

特に、足先、足首、ふくらはぎ、ももの内側、そして、お腹と腰を温めることがポイントです。

逆子でお困りの妊婦さんの多くは、体がとても冷えています。
赤ちゃんは、おなかの中で自由にクルクル動き回っているものなのですが、妊婦さんの体、特に下半身が冷えてしまうと、赤ちゃんにとって、動きにくい環境になってしまいます。

誰でも、温かいと活動的になり、動きが活発になりますが、逆に、寒いとじ~っとして、体を丸めて暖をとりたくなりますよね?
赤ちゃんも一緒で、寒い環境の中、「動け!」、「まわれ!」と言っても、無理な話なのです。

しかも、おなかは、赤ちゃんの成長にともなって、伸ばされていきますが、皮膚が冷たく血液の循環が悪い皮膚は伸びにくく、赤ちゃんの動きを妨げます。

ですから、まずは、赤ちゃんがのびのびと動きやすい環境を作りましょう。
温める方法には、いろいろな方法がありますが、いくつかをご紹介します。

  • 下半身の服装を厚着にする。
    素足は絶対ダメ!
    スニーカーソックスのように丈の短い靴下も、ぜんぜんダメ!
    特に、足首からふくらはぎを温めることが大切なので、レギンスタイプのレッグウォーマーがおすすめです!
  • 足浴(フットバス)
    15分~20分程度、薄っすら汗ばむまで、しっかり温めることが大切!
    寒い季節では、足し湯が必要です!
    足浴(フットバス)というと、家に「たらい」がないから「無理!」と思われる方が多いと思いますが、お風呂のバスタブを使う方法があります。バスタブにお湯を溜め、バスタブに腰を掛ければ、足浴することができます。
  • 部屋を暖かくする(ホットカーペットなど、足元を温める工夫が必要!)
  • ホカロンを使う(足首の内側あたり、腰の仙骨部分、足の裏を温める)
  • 足指で「グー、チョキ、パー」をしたり、もし「グー、チョキ、パー」ができなければ、「つま先立ち、カカト立ち」を交互に行うのでもかまいません、その他、アキレス腱伸ばしをしたり、足首回しをして、ふくらはぎの筋肉を動かして、体の中から熱を作り出すことも大切です。
  • フローリング、床、畳などに座り込まない。
  • ネギ・ショウガ・にんにくなど、香味野菜は体を温める作用が強いので、香味野菜を積極的に摂る。

 など…

【体を温める際のポイント】
「特別に時間を使って、何かをする」というよりは、日常生活の中で、ちょっとした工夫をして体が温まる(体が冷えない)ようにする、ということが、無理なく続けられる秘訣だと思います。

体が温まると、赤ちゃんの動きが活発になります。
赤ちゃんの動きの変化を、上手く体を温められているのか否かの指標にしてみるのも良いですね。

 

逆子の直し方(2) ~背筋を伸ばし、姿勢を良くしてみましょう! ~

女性は、元々「おなかを守る」という本能から、猫背になりがちです。
「つわり」で気分が悪かったり、「おなかが張って」痛い、心配、などの症状があれば、なおさらです。

猫背の姿勢は、胃腸を圧迫するので、食べ物の消化不良、吐き気、ゲップなどの原因になるだけでなく、大事なお腹の中の赤ちゃんをも圧迫するので、赤ちゃんにとって、とても窮屈な環境で、動きたくても動けない環境なのです。

気づいた時に、ちょっと背筋を伸ばしてみましょう。

  • 立っている時は、比較的姿勢は良いかもしれませんが、座ってくつろぐ時、姿勢が悪くなりがちなので、少し意識して、姿勢を正していきましょう。
  • 「姿勢を良くする」と言うことは「胸を張る」のではなく、腰をまっすぐに立ててお腹が圧迫されないようにし、少しアゴを引く程度で構いません。
    急に姿勢を正そうとすると、力が入って緊張しがちです。
    まずは、1分程度からはじめ、気がついた時に意識することが大切です。
  • 歩く時に、むりに姿勢を正すと、バランスを崩し、転倒の原因になる場合があるので、気をつけてくださいね。
  • ソファなど、腰が深く沈み込むような椅子は、姿勢を悪くし、お腹を圧迫するので、できれば硬めの椅子に座るようにしましょう。   

など…

【姿勢を正す時のポイント】
「姿勢を正しくしましょう」というと、上体を反り返るくらい胸を張り、「反り腰」になってしまう方が少なくありません。

「反り腰」は、腰痛の原因になるので、気をつけましょう。
「頭のてっぺんを上から吊られている」という感じが大切です。
姿勢が正しくなると、肩こりも直りますよ!

 

逆子の直し方(3) ~「逆子体操」をしてみましょう! ~

ご担当のお医者様から「安静にしていてください」と言われている方は、逆子体操はやめておきましょう。

また、血圧が高い方、妊婦健診で異常所見がでたことがある方、ご本人では判断がつかない方は、必ず、ご担当のお医者様に、「逆子体操をやってもよいか」ご相談なさってから、安心して行ってください。

お医者様の中には、「逆子体操には効果がない」、「医学的な根拠がない」というお考えを示される先生もいらっしゃいますが、レジーナでは、逆子体操は、逆子改善に有効であると考えています。

初めて逆子体操を行う方は、ご自身の体調をみながら、無理のない範囲で少しずつ行っていくことをおすすめ致します。
また、腰痛がある方、ヘルニアや坐骨神経痛がある方は、症状の悪化が起きる可能性があるので、くれぐれも無理はなさらないで下さい。

逆子体操は、体を動かす、いわゆる体操ではなく、ヨガのポーズのような「ある姿勢」をある程度の時間続けることを言います。
重力を利用して、骨盤の中にはまってしまった赤ちゃんの位置を、少しずらして、赤ちゃんが動きやすい環境をつくることを目的としています。
ですから、お尻を高くすることが必要です。

逆子体操には、①胸膝位(きょうしつい)法、②ブリッジ法の2種類やり方がありますが、①胸膝位法の方が効果があるように思われます。
腰痛があり、①胸膝位法ができない場合には、②ブリッジ法を試されるのが良いかもしれません。

 

逆子体操① 胸膝位法

逆子体操(胸膝位)   

図のように、胸と膝をついた姿勢になります。

  1. 四つん這いになります。
  2. 膝は、肩幅よりやや広めに広げておきます。
  3. 肘をつきます。
  4. 姿勢が辛くなければ、肩をつけます。(手は上、横、下、どこでもかまいません)

 

逆子体操② ブリッジ法

逆子体操(ブリッジ法)

ブリッジ法は、図のように、仰向けでお尻の下にクッションなどを入れます。

  1. 仰向けに寝ます。
  2. お尻の下にクッションなどを入れます。

この姿勢が楽で、もう少しできそうな方は、次のような姿勢をしてみましょう。

逆子体操(肩立ち)

  1. 壁の近くに仰向けになり、壁に沿って足を上げます。
  2. 足を上に上げると、血液が心臓に急に集まるので、苦しくなることがあるので、初めて行う場合には、1分ほど、様子をみてから、次に進みましょう。
  3. 足だけでなく、腰を上げていき、肩で支えるようにします。

 

この姿勢を15分~20分続けます。
この時、姿勢が辛く、息が出来ないくらいであれば、四つん這いだけでもかまいません。
体がやわらかく、この姿勢が辛くなければ、膝の下に座布団などを入れて、お尻を少しでも高くすると、より効果的ですが、無理のない範囲でおこなってください。

【逆子体操のポイント】
はじめて逆子体操を行う場合には、5分くらいからはじめ、慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
目安は、無理なく呼吸ができる姿勢で15分~20分です。
無理をすると、腰を痛めるだけでなく、頭を下げることで頭に血が昇ってしまい、血圧に変動が起きたり、ふらつくので、急に立ち上がらないようにしましょう。
良かれと思って、頑張りすぎないことも大切です。

 

逆子の直し方(4) ~「逆子の灸」をしてみましょう! ~

病院の助産師さんや看護師さんから「逆子にはお灸が効きますよ!」というアドバイスをもらうことがあるようですが、お灸をためしてみませんか。
お灸をやる前に、「逆子の直し方(1)」でもお伝えしたように、下半身を温めてからお灸をする方が、より効果的です。

逆子改善にお灸をすると効果的だと言われているツボには、①足の小指にある「至陰(しいん)」と、②足首にある「三陰交(さんいんこう)」というツボがあります。

 

逆子の灸① 至陰(しいん)

「至陰」というツボは、足の小指の爪の根元の外側の角から、23mm位足首寄りにずらしたところにあります。

逆子の灸(至陰)

 

逆子の灸② 三陰交(さんいんこう)

「三陰交」というツボは、内くるぶしの骨の一番高いところから指4本上の高さで、スネの骨の内縁の後ろ、ふくらはぎとの間の凹みにあります。

逆子の灸(三陰交)

 

【お灸のポイント】

  1. お灸は、皮下深くに熱感が伝わって、はじめて灸ならではの効果が期待できます。
    皮膚表面だけが、単に熱いだけでは、残念ながら、お灸の効果は期待できません。
    使うお灸の種類や、商品の熱刺激のレベルなどを調整し、また、連続して行うお灸の数を調整してください。
  2. お灸は100%火傷を予防することはできません。
    やり過ぎに注意してください。
  3. お灸の数は、日によって、体調によって、変化していきます。

4つの方法をお伝えしましたが、(3)、(4)をした後は、横になるとより効果的です。

横になる時は、右を下にするのか、左を下にするのか、医師が指定していれば、指示に従ってください。

医師の指示がなければどちらでも良いのですが、直近の検診で赤ちゃんの向きが分かっていれば、赤ちゃんの背中が上になるように寝ていただくことをおすすめ致します。
それは、赤ちゃんが向きを変える時には、必ず頭から進むようにくるりと回るようで、お尻から退くような動きはしないようなので、背中側を下にして寝ていると、赤ちゃんは動きにくく、回わることができないからです。

(3)、(4)をした後だけでなく、疲れた時、長時間立っていた後など、ちょっとした時間があれば、妊婦さんは横になった方が良いですね。
逆子が分かる頃には、足もむくみやすくなったり、お腹が張ったり、と、いろいろな症状も出やすくなる時期なので、横になる習慣を作っておくことも、妊娠中の健康管理には、とても大切なことです。

 

逆子は、

  • 逆子が発覚してからすぐに対処するほど直りやすく、長く放置しているほど直りにくくなります。
  • 週数が早いほど直りやすく、週数が経つほど直りにくくなります。

逆子を直す「タイムリミット」は、意外とすぐに来てしまいます。
「計画的に」、「前倒しで」、直すことが大切です。

レジーナ鍼灸院は、女性鍼灸師がマンツーマンで、貴女と、大切な赤ちゃんに最適な「逆子改善プログラム」をご提案いたします。
お一人で悩まずに、ぜひご相談ください。

この記事を書いた【逆子治療専門レジーナ鍼灸院】について

逆子患者様に対して、治療院独自の《逆子改善プログラム》の施術を行っています。
この《逆子改善プログラム》は、古来から伝わる伝統的な鍼灸による逆子治療と、当院の約20年ほどの臨床経験からつくりだしたもので、逆子の改善は、91.3%の高い改善率となっています。
施術は、アラフィフ世代の経験豊富な女性鍼灸師が、マンツーマン対応で丁寧におこなっています。

逆子でお困りでしたら、一日でも早く《逆子改善プログラム》をスタートさせていくことが必要です。
一日でも遅くなると、逆子がどんどん直りにくくなってしまいます。
《逆子改善プログラム》は、6回コースで承っておりますが、逆子が直った後は、逆子の再発予防のための施術に切り替えていきます。

当院の《逆子改善プログラム》では、本格的なお灸を行います。
他の鍼灸院では、簡易式のお灸を行うところも多いようですが、簡易式のお灸では逆子は直りにくいのでお気をつけください。

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