逆子を鍼灸で直していきましょう。

逆子の治し方(直し方)で有名なのは、「逆子の灸(さかごのきゅう)」と言われるお灸です。
普段健康的に過ごされている方にとって、そもそも鍼灸って何なのか、不安なお気持ちがあるかと思います。
このページでは、鍼灸について、そして、逆子にお灸が効くことについて、ご説明していきたいと思います。

 

鍼灸とは?

鍼灸とは鍼やお灸をツボ(経穴)に施すことで、身体の状態を整える治療法です。
ツボを適切に刺激することで血管を拡張させ、血流が良くなります。
また、ツボへの刺激は直接脳に作用してホルモンの分泌に影響することや、筋肉を緩めストレスを軽減するなどの作用も期待できます。

WHOが認定しているツボは361か所あります。
私たちの身体には361か所もツボが存在しているんですね。
ツボは点として存在すると言われていますが、ツボとツボをつなぐ線として経絡があります。
これは内臓器官とつながっているとされており、各部位を刺激することで血流を良くしてさまざまな効果を発揮すると言われています。

 

お灸とは?

お灸とは、ヨモギ葉の繊毛を精製した艾(もぐさ)を置いて火をつけ、その温熱刺激によって、体調などを整える治療方法です。
お灸にも色々な種類があり、台座灸という自宅で手軽に出来るものや、煙の出ないタイプのものもあります。

 

逆子にはお灸

おなかの中の赤ちゃんが逆子のとき、妊婦さんの身体の足の先にお灸をすると逆子が直ると言われています。

小指の爪の外側にある「至陰(しいん)」というツボが代表的なツボです。
治療では至陰以外で逆子に効果的なツボも併用します。

逆子は28週から妊婦検診の時に言われることが多いのですが、29週までは何もせずに直ることも多いそうです。
しかし、すぐに直らないときは、なるべく早く遅くとも34週までに治療を始めることをおすすめします。

28週の時に逆子と言われたら、すぐに逆子の灸を始めることが理想的です。
逆子が直ったあとも、安産灸としてお灸を続けることによってよりよいお産となることでしょう。

 

バランスが大切

東洋医学の考え方では、身体を「臓器や組織が密接に関係した小宇宙」と捉えます。

「小宇宙のバランスの乱れを整える」というのが施術の考え方です。
ですから一見お腹の赤ちゃんとは関係なさそうな足にお灸をすることで、効果があることがわかります。
このような東洋医学的な考え方ではなくとも、鍼灸を受けることにより身体の血流がよくなります。
ひいては赤ちゃんのいる子宮や臍帯の血流を良くすることが、安産につながるのでしょう。

 

産前産後にお灸が活躍

妊娠中のトラブルに対する鍼灸治療は、逆子の灸だけではなく、つわり、切迫早産予防、陣痛促進、分娩時和痛、乳汁分泌不全などトラブルに用いられ、一定の成果が報告されています。
妊婦さんは薬が使えない時期も多く、妊娠中から鍼灸で自然治癒力を高めて産後の体力作りを目指したいですね。

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