逆子だと、逆子体操をやった方が良いと言われたり、聞いたり、ネットで書かれてあるのを見たりしても、どうして逆子体操が逆子に効くのか、どうやるのか、実際にはよくわからない方が少なくありません。
ここでは逆子体操について解説していきます。

逆子体操とは? 自分でできる逆子の直し方(治し方)

病院の検診で「逆子ですよ」と言われ、医師や助産師さんに ”逆子体操” をすすめられることがあります。

妊娠28週頃までは、50%以上の割合で、赤ちゃんがまだ小さく動きやすいので、一時的に逆子になっていることが多いです。
ただ、32週頃からは赤ちゃんが大きくなり羊水の量も減る為、赤ちゃんが子宮の中を動く余裕がなくなります。
赤ちゃんの頭の重みで、自然に頭を下にして逆子が直ることもありますが、その後の検診でまだ逆子と言われ、帝王切開になるのかと不安になることもありますよね。
医師に寝る時の向きを指導されて、試してみてもなかなか直らない時、妊婦さん自身が少し努力することで逆子が直る可能性として ”逆子体操” があります。

逆子体操をするのは、どんな妊婦さん?

殿位、膝位、足位など逆子の赤ちゃんの向きは、色々ありますが医師に逆子体操を禁じられている場合を除き、どの向きの赤ちゃんに対しても同じように逆子体操をします。

妊婦さんによっては、お腹の張りがひどく逆子体操が苦しい方もいます。
腰痛などヘルニアや坐骨神経痛をお持ちの方は、腰に負担がかかって腰痛が悪化しないように、無理をしないように逆子体操を行います。
体操をしてみようと思う妊婦さんは、良く医師に相談して指示をいただいてからされるといいでしょう。

どのタイミングで逆子体操をすると良いの?

妊娠28週頃の検診で逆子と告げられる妊婦さんが多いです。
赤ちゃんがまだ小さく胎動活発に感じられる妊婦さんは、逆子が直る可能性が高いようです。
医師に相談の上「逆子体操をしても大丈夫」と言われたら、逆子体操をしてみましょう。
週数が進んで赤ちゃんが大きくなると、子宮の中で赤ちゃんが動きまわる余裕がなくなり、なかなか逆子が直りにくくなります。
逆子とわかったらなるべく早めに対処されることをお勧めします。

また、逆子体操をする際は、妊婦さんご自身の体の状態に目を向けてあげて下さい。

  • お腹が張っていませんか?
  • お腹や膝、ふくらはぎ、足先が冷たくないですか?

妊婦さん自身でご自身のお身体に触ってみて下さい。

逆子体操をする前に、

  • 足湯をする
  • 湯船にゆっくりつかる など

身体を温めてから逆子体操をすると効果的です。
ドライヤーやひざ掛けで温め指先から足首などのストレッチをして、血行を良くしてからでもOKです。

そして、逆子体操をした後は、ゆっくりと横になって休みます。
夜寝る前に逆子体操をしてそのまま寝るのも効果的です。
妊婦さんが、リラックスしている時に赤ちゃんにしっかりと栄養が届き、胎動が起こりやすくなります。

逆子体操のやり方は?

逆子体操は、重力を使って赤ちゃんが動きやすい環境づくりをする体操です。
重力で少しずつ赤ちゃん自身が位置をずらしていくように促します。
腰を高くして行いますので、妊婦さんには少し負担がかかります。
倒れて横になっても安心なように平らな床の上やお布団の上などで行いましょう。
ベッドの上でする時は、苦しくなって横になってもベッドから落ちないように、十分に注意して下さい。

逆子体操の姿勢には、胸膝位(きょうしつい)法、ブリッジ法の2種類があります。
腰痛がなく胸膝位法ができる方には、まず胸膝位法をお勧めします。

胸膝位法のやり方

用意するものは、タオル・クッション・枕・座布団などと、逆子体操中に妊婦さんの身体にかけるお布団や毛布などです。

  1. 腹帯・コルセットなどをされている方は、外しリラックスした服装になります。
  2. 床や布団の上など、平らで安全な場所に枕やクッションを用意します。
  3. 四つん這いになってお顔をつけるあたりに枕やタオルなどを置きます。
  4. 腰から足の指先が冷えないように、布団や毛布をかけます。
  5. 四つん這いになります。
  6. 膝を肩幅より少し広めに広げ、お尻を高くした姿勢を取ります。
  7. 腕は曲げて肘をつきます。
  8. 姿勢が辛く無ければ、肩の前側をつけます。

そのままの姿勢で、1520分なるべく腰と胸側(お腹の上側)との高低差をつけて辛くなく自然な呼吸ができる姿勢をしてみましょう。

逆子体操(胸膝位)

ブリッジ法のやり方

  1. 平らのところに仰向けに寝ます。
  2. お尻の下に枕やクッションなどを挟み30㎝位腰を持ちあげます。
  3. この姿勢が辛くない方は、壁の近くに仰向けになり壁に沿って足を上げていきます。
  4. もう少し大丈夫な方は、足だけでなく腰を上げていき、肩で支えるようします。

胸膝位法・ブリッジ法ともに、最初は5分位から様子を見ながら、くれぐれも無理のないように行います。
自然な呼吸ができる範囲が目安です。
少しずつ時間を延ばして1520分位できる良いでしょう。
また慣れてきて姿勢が辛く無ければ、胸膝位法の場合は膝の下に座布団などを入れて、よりお尻を高くした状態で高低差を付けるのも効果的です。
ただし無理は禁物です。
少しずつ赤ちゃん自身が頭の位置を変えていってくれるのを待ちましょう。

逆子体操の後は…

ゆっくりリラックスし横になってお休みします。
医師に指示されている側を向いて、シムスの体位を取ります。
寒い場合は、すっぽりとお布団に入ってもいいですし、暑い時であってもなるべく腰から足先はタオルケットなどをかけて休みます。
シムスの体位は、上半身をほぼうつ伏せに近い下を向いた状態にし、辛く無ければ下になった腕を背中側に持っていきます。
妊婦さんのお腹と下半身は、医師の指示を受けた向きで横向きになります。
下半身の下になる側の足は延ばし、上側の足は膝を90度近く曲げて膝の下にクッションなどを挟みます。

逆子体操は、1日に何回していいの?

朝食後、昼食後、夜の入浴後など少し時間ができた時に、1日3回位までを目安に、逆子体操をしてみましょう。
ただし食事の食前食後と入浴直後は、血流の影響や血圧の変化がありますので、30分ほどあけて逆子体操をしましょう。
手順としては、少し時間の余裕があるときに、まずご自身の体の状態を感じていただいて、逆子体操をしても大丈夫と感じたら、下半身から足先の血行を良くします。その後に逆子体操をして、シムスの体位でゆっくりと横になります。
寝る前に逆子体操をした場合は、そのまま就寝します。

治療を受けて逆子を直したい場合

妊婦さんご自身で逆子体操をしてみたが改善が見られない場合、鍼灸院での逆子治療を受けてみるのも一つの方法です。

鍼灸院では、鍼とお灸で血行改善を促し、赤ちゃんが動くきっかけを作ってあげることで逆子の改善を目指します。
妊婦さんに使用する鍼は、注射針の何分の1かのとても細い鍼を使用しますので、ほとんど刺激を感じません。
お灸は少し熱いこともありますが、赤ちゃんが自分で頭の向きを変えるタイミングを作るのにとても効果的です。

妊婦さん自身は自覚症状がなく下半身が冷えていたり、ストレスや緊張で血流が悪くなっていることが多いです。
鍼灸師が妊婦さんのお身体に触らせていただき、身体の状態を確認させていただきます。

鍼とお灸をし、血流を良くした後に逆子体操をしていただきます。
その際に正しい逆子体操の仕方、横向姿勢での休み方についても指導させて頂きます。

また、ご自宅でのお灸のやり方など、ホームケアのやり方もご指導させて頂きますので、ご自宅でもお灸と逆子体操をしてみて下さいね。
病院では聞けないことも、鍼灸治療はゆっくりと時間をかけて行いますので、いろいろ聞いて下さい。

 海外では逆子の場合に、特に治療をせずに帝王切開となることが普通のようですが、日本では医師や助産師さん、そして鍼灸師が逆子を直す治療をお勧めしています。

ぜひ、赤ちゃんのためにできることがあるならチャレンジしてみて下さい。

この記事を書いた【逆子治療専門レジーナ鍼灸院】について

逆子患者様に対して、治療院独自の《逆子改善プログラム》の施術を行っています。
この《逆子改善プログラム》は、古来から伝わる伝統的な鍼灸による逆子治療と、当院の約20年ほどの臨床経験からつくりだしたもので、逆子の改善は、91.3%の高い改善率となっています。
施術は、アラフィフ世代の経験豊富な女性鍼灸師が、マンツーマン対応で丁寧におこなっています。

逆子でお困りでしたら、一日でも早く《逆子改善プログラム》をスタートさせていくことが必要です。
一日でも遅くなると、逆子がどんどん直りにくくなってしまいます。
《逆子改善プログラム》は、6回コースで承っておりますが、逆子が直った後は、逆子の再発予防のための施術に切り替えていきます。

当院の《逆子改善プログラム》では、本格的なお灸を行います。
他の鍼灸院では、簡易式のお灸を行うところも多いようですが、簡易式のお灸では逆子は直りにくいのでお気をつけください。

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